こんにちは!
つらたんです。
今回は僕が唱えている「祝詞/のりと」について書きたいと思います。
ブログのコメントでも、祝詞についての記事要望もあったので、書いてみることにしました。
僕が神社で祝詞を唱えるようになったのは、2017年の12月からなのでめっちゃ最近なんですよw
で、初めて神社で唱えたのが、12月29日に参拝した茨城の「大洗磯前神社」でした。
関連記事:神磯の鳥居が絶景!茨城県【大洗磯前神社】行ってみた!ぶらり寺社巡り
僕が祝詞を唱えたいと思った理由は、自分があまり感じられない分、せめて「自分の気持ち」というか「敬意」を神様に伝えたいと思ったからです。
お酒を供えて、祝詞を唱えるということは、つまり「お酒を購入して、祝詞を覚える、唱える」というそこそこの手間がかかりますよね。
でも、そこに手間をかけて神様に敬意を示すことで、神様に喜んで頂けるんじゃないかなと思った訳です(^ω^)
最初は「なんとなくそう思うから」という考えのもと、我流ではじめた祝詞ですが、先日コージさんにそのことを話したところ、
「それでいいんだよ!なんか俺より神様事してるじゃん」
と言われたので、あながち間違ってはいないみたいw
まだ祝詞をはじめて間もないペーペーですが、神前で祝詞を唱えるようになってから、なんだか神様からのサインが増えたような気がします。
僕が唱えている祝詞や覚え方、自分流の祝詞の解釈、感じた事などを詳しく書いていきたいと思いますので、宜しければご参考まで!(^ω^)
目次
1. 祝詞とは?
そもそも祝詞ってなんね?(´・ω・`)
ってことなんですが、僕も最初はよく分かってなくて、
「神職の方が、能や狂言のようなイントネーションでよく分からない言葉を読み上げる、お経のようなもの?」
くらいの認識しかありませんでしたw
実家には神棚がなく、お袋が仏教を信仰していたこともあり、子どもの頃から神道に触れる機会がなかったんですよね(^ω^;)
なので、こればっかりは仕方ないw
話を戻すと「祝詞」とは、
「神事において神主が神前で唱える言葉。神に感謝し称え、幸運を祈願するもの」
だそうです。
てことは、僕が祝詞をはじめた目的はズレてなかったってことですね(゚∀゚)
祝詞には色々な種類がありますが、一番古い記録では延喜式(えんぎしき)と呼ばれる平安時代に編纂された法令集に記載があるとのこと。
また、日本では古くから「言葉には魂が宿る」と考えられ、神様への思いや願いを「言霊/ことだま」にのせて読み上げることで、神様へ敬意を表すのが「祝詞」なんだそうです。
僕はまだ日も浅く「願いを言霊にのせながら、祝詞を唱える」なんて高度な技は出来ないので、祝詞は祝詞として奉納して、その後で改めて語り掛けたり、願掛けしたりしてますw
2. 祝詞の効果
果たして「効果」と言えるのかは分かりませんが、僕自身、祝詞を唱えるようになってからの変化をなんとなーく感じています。
今年に入ってから既にいくつか良いことがあったりもしたのですが、御利益よりも強く感じたのは、
祝詞を唱えるようになってから、神社で不思議なことが増えた!
ということです。
特に印象が強いのは、以下の記事に書いた神社での「ラップ音」と「天候の変化」ですかね。
関連記事:天岩戸!光の柱!赤い石!パワースポット【御岩神社】にまた行ってみた!ぶらり寺社巡り
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ここまで分かり易く、インパクトの強いサインを感じるのは初めて!( ºωº ; )
神社では「風を感じる」とか「結婚式してた」とか「御祈祷がはじまった」とか、比較的タイミングさえ合えば偶然にも起こり得ることが多かったのですが、「ラップ音」と「天候の変化」は拝殿を参拝しているタイミングで、いずれも、祝詞を唱えるようになってからの体験です。
これは僕の個人的な考えですが、祝詞を唱える事で神様と繋がりやすくなったり、神様からのサインを感じやすくなったりするんじゃないかな?と思ったりしてます。
僕みたいな、感じる力が微弱な場合は特にwww
また、そのようなサインを頂けるという事は、ご加護やご縁を頂けたりする事もあるのかも知れません。
少しでも神様を感じたい、と言う方は祝詞を唱えるとみると良いかもですよ(^ω^)
僕はいつも、
「覚えたてでヘタクソなので、お聞き苦しく申し訳ありません。お気持ちばかりではありますが、奉納させて頂きます」
と前置きしてから唱えます。
だって、いざ唱えてみてグダグダだったら恥ずかしいしwww
まあ、一番大切なのは神様に対する気持ちだと思いますし、ヘッタクソでも頑張って挑戦する姿勢に喜んで頂ける気がします( ´ω` )
3. 僕が使っている祝詞
数ある祝詞の中で、僕がいつも唱えている祝詞は「身禊大祓/みそぎのおおはらい」と言う祝詞です。
この祝詞は仏教の「般若心経」にあたる最も重要な祝詞と言われ、「天児屋根命/アメノコヤネノミコト」という神様が作ったとされています。
なので、僕はこの祝詞を唱えています。
文章的には結構長く、現代語と異なるので、神道に関わりのない人にとっては特に言葉が頭に入りにくくて覚えるのは結構大変!
でも、一度覚えてしまえばこっちのもんです!グヘヘ…
あっ、別に必ず覚えなくてはならないというわけではなく、紙を見ながら唱えている方もいらっしゃるので、そこは見て唱えようが問題ないと思います。
4. 身禊大祓 (みそぎのおおはらい)
さて、こちらが唱えている「身禊大祓」の祝詞となります。
たかあまはらに かむづまります かむろぎ かむろみの みこともちて |
高天原に 神留ります 神魯岐 神魯美の命以ちて |
すめみおやかむ いざなぎのおおかみ |
皇御祖神 伊邪那伎大神 |
つくしの ひむがの たちばなの をどの あわぎはらに |
筑紫の 日向の 橘の 小戸の 阿波岐原に |
みそぎはらえたまいしときに あれませる はらいどのおおかみたち |
禊祓え給いし時に 生れませる 祓戸の大神達 |
もろもろのまがごと つみけがれを |
諸々の禍事 罪穢を |
はらいたまえ きよめたまえと もうすことのよしを |
祓い給え 清め給えと 申す事の由を |
あまつかみ くにつかみ やおよろずのかみたちともに きこしめせと |
天津神・国津神・八百万の神等共に 聞こし食せと |
かしこみ かしこみもうす |
恐み恐み申す |
なんのこっちゃ分っかんねーよ!!(゚Д゚)
ええ、分かりますw
そのお気持ちよーく分かりますwww
聞いたことのない言葉が満載ですからねw
僕も最初、うへえ…と思いましたw
5. 祝詞は覚えるべき?
祝詞を覚えるか否か?
そこは個々の判断で良いと思います。
では、なぜ僕は覚えたのかというと…
- 覚えたほうがモタモタせず、必要な時にすぐ祝詞を始められる。
- 覚えたほうが、気持ちが込めやすく、集中しやすい。
この2点の理由から覚えることにしました。
長い祝詞を唱える場合、神社の拝殿で紙を取り出したり、スマホで祝詞を画面に出したりするのは、なんかスマートじゃないな、とw
他の参拝者のご迷惑にもなりますし(^ω^;)
また、何かを見ながら~と言うのは、意識がそっちに行ってしまうので、神様を感じにくくなっちゃう気がするんですよね。
歌詞カード見ながら歌う、みたいな?w
それだと本末転倒じゃーん…(´・ω・`)
僕はどっちもやったことあるんですけど、やっぱ覚えたほうが気持ちが入りますし、神様に気持ちを向けて(集中して)祝詞を唱えることが出来ました。
なので、僕的には覚えたほうがいいんじゃないかなと思います。
因みに僕は、会社からの帰り道に祝詞を反復練習して、大体1時間くらいで覚えられたので、そこまで時間を削らなくても大丈夫だと思います(^ω^)
6. 意味が分かると覚えやすい
覚えにくい理由として、まず言葉が分からないというのも一つの要素だと思います。
なんか外国語が書いてあるような感じだしねw
なので、ちょっと祝詞に書かれている言葉の解説をしてみます。
なお、自分で調べた自分流の意訳であり、間違ってるかも知れないのでご参考までということでw
たかあまはらに かむづまります かむろぎ かむろみの みこともちて |
高天原に 神留ります 神魯岐 神魯美の命以ちて |
訳:高天原にいらっしゃった「カムロギの神様」と「カムロミの神様」から神命を受け、 |
- 高天原(たかあまはら)
…日本神話で「神々が住んでいたとされる天上の国」のこと。 - 神留る(かむづまる)
…神として鎮座するという意味。 - 神漏岐(カムロギ)、神漏美(カムロミ)
…神漏岐は男の祖神、神漏美は女の祖神だそうで、次の文に出てくる「伊邪那伎/イザナギ」よりも古い太古の神様らしい。 - 命以ちて
…命を以って、つまり命を受けて
すめみおやかむ いざなぎのおおかみ |
皇御祖神 伊邪那伎大神 |
訳:皇族の祖神となった「イザナギノオオカミ」が |
- 皇御祖神(すめみおやかむ)
…読んで字のごとく、天皇の祖神(祖先である神) - 伊邪那伎大神(イザナギノオオカミ)
…男性の神様で日本を作った神様。奥さんは伊邪那美(イザナミ)で、驚くべきことに実の妹でもある。
つくしの ひむがの たちばなの をどの あわぎはらに |
筑紫の 日向の 橘の 小戸の 阿波岐原に |
訳:九州の「阿波岐原」で |
- 筑紫の 日向の 橘の 小門の 阿波岐原に
…地名を指しており、現在の「宮崎県宮崎市阿波岐原町」と言われている。「筑紫」に関しては、福岡県に今も地名が残っています。
みそぎはらえたまいしときに あれませる はらいどのおおかみたち |
禊祓え給いし時に 生れませる 祓戸の大神達 |
訳:禊ぎをした際に生まれ出た、祓いを司どる神様方。 |
- 禊祓え給いし時に
…禊ぎを行っている時に - 生れませる(あれませる)
…現れた - 祓戸の大神達
…祓いを司どる神様方
どうですかね?
なんとなーく意味が分かってきませんか?( 'ω' )
なお、この「阿波岐原での禊ぎ」については、日本神話に書かれています。
どういうお話かと言うと、
イザナギは国産み・神産みで、妻であるイザナミとの間に日本国土を形づくるたくさんの子(神々)を生み出します。 その神産みの際、イザナミは火の神である「迦具土/カグツチ」を出産した際に死んでしまいます。 死因「陰部の火傷」によってーーー |
ちょwwwwwwwwww
それは想像を絶する痛みだったと思いますwww
僕が推察するに、妊娠中はたぶん羊水で燃えなかったけど、出産して酸素に触れた瞬間に燃え上がったのではないかとw
おおっと、話を戻しますw
イザナミの死後、イザナギはイザナミに逢いたい一心で黄泉の国へ向かいます。 しかし、そこで見たのは蛆にたかられ腐敗したグロいイザナミの姿! 慌てて黄泉の国から逃げかえって来たイザナギは、その体についた「穢れ」を落とすために、筑紫の「阿波岐原/アワギハラ」で禊を行いました。 その禊を行なった際、様々な神々が生まれました。 |
つまり、祝詞の前半部分は、イザナギが禊ぎをした時に生まれた「祓い専門の神様達」に対して呼び掛けているということですね。
面白いw
禊ぎの時に生まれた祓い専門の神様(祓戸の大神達)とは、以下4柱の神様で禍事(まがごと)や罪、穢れを祓う神様方です。
- 瀬織津比売(セオリツヒメ)
- 速開都比売(ハヤアキツヒメ)
- 気吹戸主(イブキドヌシ)
- 速佐須良比売(ハヤサスラヒメ)
ちなみに、イザナギが禊ぎの最後に左目をすすぐと「天照大神/アマテラスオオミカミ」、右目をすすぐと「月読命/ツクヨミノミコト」、鼻をすすぐと「須佐之男命/スサノオノミコト」の三神が生まれたそうです。
す…すげえな…(´°д°`)
僕が目と鼻をすすいだところで、古い角質しか生まれんわw
これは有名な一説なので、もしかすると聞いたことがあるかも知れないですね!
続いて後半部分です。
もろもろのまがごと つみけがれを |
諸々の禍事 罪穢を |
訳:さまざまな災難、罪、そして不浄なものを |
- 諸々の禍事
…さまざまな災難 - 罪穢れ
…罪や不浄なもの
はらいたまえ きよめたまえと もうすことのよしを |
祓い給え 清め給えと 申す事の由を |
訳:お祓い頂けますよう、清めて頂けますようにとお願いすることを |
- 祓い給え
…祓ってください - 清め給え
…清めてください - 申す事の由を
…お願いする事を
あまつかみ くにつかみ やおよろずのかみたちともに きこしめせと |
天津神・国津神・八百万の神等共に 聞こし食せと |
訳:天上の神様や地上の神様、その他、数多くの全ての神様方も一緒に聞き届けていただけますよう、 |
- 天津神(アマツカミ)
…天界の神 - 国津神(クニツカミ)
…地上の神 - 八百万(ヤオヨロズ)の神等
…数多くの神々、全ての神々 - 聞こし食せ(きこしめせ)
…聞き入れてください、聞き届けてください
かしこみ かしこみもうす |
恐み恐み申す |
訳:恐れながら宜しくお願い申し上げます。 |
- 恐み恐み申す
…恐れながら申し上げます
って感じかな?
7. 身禊大祓 全意訳
てな訳で、まとめるとこんな感じ!
高天原にいらっしゃった「カムロギの神様」と「カムロミの神様」から神命を受け、 皇族の祖神となった「イザナギノオオカミ」が 九州の「阿波岐原」で禊ぎをした際に生まれ出た、祓いを司どる神様方。 さまざまな災難、罪、そして不浄なものを お祓い頂けますよう、そして清めて頂けますようにとお願いすることを 天上の神様や地上の神様、その他、数多くの全ての神様方も一緒に 聞き届けていただけますよう、恐れながら宜しくお願い申し上げます。 |
という自分意訳になりました!
結構意味が分かるんじゃないかなと思うんですけど、どうですかね?(^ω^)
文章はクソ長いけど言っている事は超シンプルで、
神様方! 災難、罪、不浄なものを祓って清めて欲しいので、どうか力を貸してください! お願いします!(-人-;) |
としかぶっちゃけ言ってないんですよねw
でも、どういう事を言っているのか理解するだけでも、ずっと覚えやすく、そして祝詞自体もぐっと読みやすくなると思います!(^ω^)
8. 身禊大祓の読み方
これはYoutubeなどに動画が上がっているので、そちらを聞いたほうが感覚がつかめると思います。
棒読みでもいいの?
どこで文章を切って唱えるの??
と、僕も最初どう唱えていいのか分からなかったので、Youtubeで祝詞の動画を聞いて参考にしました。
いちお、文章で書くと僕はこんな感じで読んでいます。
「-」はちょい語尾を伸ばす、「ーーー」は長めに伸ばしてます。最後の行の語尾「申す」は、能や狂言のようにゆっくり伸ばす感じです。
たかあまはらにー、かむづまりますーーー かむろぎー かむろみのー、みこともちてーーー すめみおやかむー、いざなぎのおおかみーーー つくしのーひむがのーたちばなのーをどのーあわぎはらにーーー みそぎはらえたましいときにーあれませるー、はらいどのおおかみたちーーー もろもろのまがごとーつみけがれをー、はらいたまえーきよめたまえとー、もうすことのよしをーーー あまつかみーくにつかみー、やおよろずのかみたちともにーきこしめせとーーー かしこみー、かしこみもーーーうーーーすーーー |
まあ、ぶっちゃけ分かり難いと思うので、気になる方は動画を観てみてくださいねw
9. 祝詞は声に出して唱える
祝詞は音を奉納するものらしいので、僕は毎回声に出して唱えています。
でも、声に出すってなかなかどうして恥ずかしい!!w
(/ω゚\)チラッ
しかも、祝詞のイントネーションって現代語のそれとは違うので、参拝客が多い神社だと尚更照れますw
人がいない神社では普通の声で堂々と唱えてますが、人がいる神社では邪魔にならないように拝殿の横にずれて、ぼそぼそっと唱えてますw
あと、参拝客がたくさんいる場合には、拝殿ではご挨拶とお賽銭、願掛けのみ行い、
「後ほど祝詞を奉納させて頂きます」
と一言添えて、人気のないところとか拝殿の裏(本殿の近く)に行って、唱えたりしてますw
だって、恥ずかしいんだもん!www
10. 神社で祝詞を上げる時はマナーに配慮しよう
僕も以前見たことがありますが、たまに拝殿の真ん中に立って、長時間大きめの声で祝詞を上げている人がいますよね。
これ、僕はマナー的にどうかな?(´・ω・`)
って思います。
これをやられちゃうと、他の参拝者が近づけなくなるんですよ。
邪魔しちゃ悪い気もおきますし、拝殿前が「みんなが詣でる公共の場」から「その人だけの場所」みたいな感じになるというか…(^ω^;)
中には、ドン引きする人もいるだろうしw
恐らくそういう方は信仰心が厚く、神さまに対して純粋な気持ちでされてるんでしょうけど、拝殿の前を独占しちゃってる訳ですから「他の参拝者のことを考えない自分勝手な振る舞い」でもあるわけです(^ω^;)
神社で祝詞を唱える時は、他の方のご迷惑にならないように注意してくださいね!
以上、今回は「祝詞」について書いてみました!
どうかなー、分かり易く説明出来てるといいんだけど…(^ω^;)
一般の人が「祝詞」を唱えるって敷居が高い気がしますけど、慣れてしまえばなんてことないです。
更に覚えてしまえば、いつでもどこでも唱えられるので便利だしw
神社で祝詞を唱えると、神様との距離が近づいた感じがしますし、自分に出来る精いっぱいの敬意を示せる感じがするのでオススメです(*´ω`)
良かったら是非参考にしてみてくださいね!
僕は「不動明王の真言」と「身禊大祓の祝詞」を覚えたので、あと「般若心経」をいつか覚えねば…(´-ω-`; )
ではまたー!